日本経済新聞:「原発のごみ」対応急ぐ 国主導で処分場選び

記事要約

 政府は22日、原子力発電所の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の処分に向け、新たな基本方針を閣議決定した。原発を再稼働すると、使用済み核燃料が増えるためだと考えられる。また、候補地の決定と共に、周辺住民の反発を和らげるための説明などが必要だと考えられる。

疑問

 使用済み核燃料は埋めるだけで本当に解決となるのだろうか?

考え・主張

 記事の最後に、フィンランドでは地下処分場の建設工事が始まると書かれている。ここで問題にされるのは、使用済み核燃料が無害な物質になるまでには途方も無い時間がかかるということだ。地下深くに埋めれば大丈夫ということはなく、例えば数万年後の人類がこれを掘り返してしまうかもしれない。注意書きをして立ち入らせないようにするという手を取っても、数万年後の人類が今の人類の言語を解するとは限らない。それでは画像などで警告しようと思っても、どのようなものを用意すればいいのかわからない。このような問題が顕現し、専門家による使用済み核燃料の処分を悩ませている。
 今の人類の科学力では、大量の使用済み核燃料を簡単に無害化させることはできない。上で挙げた問題があるのは確かだが、今はそうして使用済み核燃料を処理するしかないのだ。当然、埋めるだけでは本当の解決にはならない。それでもいつか、数万年を待たずに放射性廃棄物を処理できる日は来るのだろうか。目覚ましい科学の発展が望まれる。

その他

特に無し。