ウォールストリートジャーナル:米マクドナルド、子どもの炭酸飲料注文が減少

記事要約

 報告書によると、米国でハッピーミール(ハッピーセットのこと)から炭酸飲料を外して以来、ハッピーミールを注文する客がミルクやジュースを選ぶ比率は37%から46%に上昇、炭酸飲料を選ぶ比率は56%から48%に低下した。また、新たにメニューに入ったヨーグルトやクレメンタインオレンジを選ぶ子どもが増えたという。調査対象は米国とイタリアのみだった。

疑問

 炭酸飲料の注文を減らすことで、本当に子供の肥満防止になるのだろうか?

考え・主張

 アメリカは日本と違って何もかもがビッグサイズである。マクドナルドでは、例えばドリンクのサイズはSサイズで日本のLサイズとほぼ同じ(650mLと700mL)である。このサイズでコーラやソーダを頼めば、肥満になるのも頷ける。
 そもそも、肥満防止ならファストフード自体が悪であるのだが、炭酸飲料を取らないだけで健康になれるだろうか。例えば、カロリーゼロの飲料にはほぼ必ずアセスルファムKアスパルテームなどの人工甘味料が入っている。これらの人工甘味料は太ることこそないが、人体に悪影響を及ぼす物質を体内にもたらすこともあり、摂り過ぎると内蔵に負担がかかってしまう。また、フルーツを使ったジュースなども、素材と比べて吸収効率が良いとは言えないものも多い。
 結局のところ、肥満防止のためには健康的な食事を摂ることが一番と言えるだろう。また、それが無理でも、ファストフードなどの食事を取る際は、健康に良い物を同時に摂取することが必要だろう。その点では、この記事での試みは成功していると言える。

その他

 特になし。