ウォールストリートジャーナル:上司不在の組織「ホラクラシー」はうまくいくか

記事要約

 米アパレル関連のネット通販サイトを運営するザッポス・ドット・コムは、新たな組織哲学として『ホラクラシー』を導入した。その考え方では、職場での一番の懸念事項は『ストレス』であるとし、上司を置かないなどして既存のシステムから逸脱し、イノベーションの迅速化を促す効果を期待している。

疑問

 ホラクラシーを導入した際の実態とは?また、日本での実現は可能か?

考え・主張

 会社という大きな組織で、ここまで大幅な構造改革をするのはアメリカらしいとも言える。このシステムを導入したことで、順応できなかった14%もの人が会社をやめてしまったらしいが、その影響は良い意味でも悪い意味でも大きなものと言えるだろう。
 アパレル産業という界隈においては、柔軟なアイデアを上司という存在に縛られず打ち出していく姿勢は重要である。このような組織ではこのシステムは成功し、一定の評価を得るかもしれないし、そうしたら日本の企業でも採用される日が来るかもしれない。それでは、日本の企業がこのシステムを採用して、果たしてうまくいくだろうか。
 私はあまりそうとは思えない。海外と比べ、日本には安定志向の人やピクミンと呼ばれる指示待ちの人が多すぎるように感じられるからだ。そのような組織では、上司がいなければ社内に混乱をきたすだけだし、そもそもこのシステムを導入しようとする企業が殆ど無いのではないか。どちらにせよ、アメリカでの導入による結果に期待がかかる。

その他

特に無し。