NHKニュース:首相が米議会で演説 先の大戦に「痛切な反省」

記事要約

 30日未明、アメリカ議会上下両院の合同会議で、安倍総理大臣が日本の総理大臣として初めて演説し、集団的自衛権の行使を含む安全保障法制の関連法案を、今年夏までに成立させる考えを明言した。また、TPPについても、早期の交渉妥結が肝要であると述べた。

疑問

 首相は日米関係をどう思っているのか?また、集団的自衛権・TPP締結による私達への影響とは?

考え・主張

 今回の演説において、首相は米国に対してまた先の大戦について、過去を振り返りながら懺悔をするように語っている。同時に、日米関係において前向きな姿勢を示しながら過去に対する反省を述べている。すなわち、先の大戦では対立してしまった日米は、これからは互いに支えあい、より日米関係を強固なものにするべきと語っているように思える。
 集団的自衛権締結によって私達にどのような影響があるのか。集団的自衛権とは、『自国が攻撃されたらやり返す』というものではなく、『同盟国が攻撃されたら自国への攻撃と見なし攻撃する』というものである。これが締結されたとしたら、日本は以前より戦争に発展する危機が増すというのは間違いないだろう。すると、平和国家としての日本が脅かされるだけでなく、徴兵制などの形で私達国民の身に降りかかってくるかもしれない。私としては、憲法9条が改正されていないのに、戦争が起こりうる集団的自衛権を確立することには反対である。
 安部首相はTPP締結に関しても言及している。TPPが締結されたとしたら、日米関係がより一層親密なものとなるが、同時に貿易や法律など私達への影響も大きい。利点もあるが欠点もあり、手放しで喜んでいいものではない。TPP締結に関しては、より慎重になるべきだと私は考える。